代理店募集レプレ運営事務局の矢次です。今回は「フランチャイズ(FC)加盟の検討材料としてみる加盟メリット」という記事をまとめてみました。逆思考でこれらがあるかどうかをFC加盟の検討材料のひとつとしてみてはいかがでしょうか。
カフェを開業しようと思ったとき、フランチャイズに加盟するほうがいいのか、それとも自分でゼロからやるほうがいいのか、迷いますよね。既にパッケージングされているためフランチャイズへの加盟がおすすめですが、「自分のブランドでやりたい!」という方もいると思います。今回のコラムはそんな方のために私の経験を踏まえていろいろと思うことを書いてみましたので、よろしければご参考ください。
※こちらは代理店募集レプレ事務局の参考記事です。弊社が当記事の内容を保証するものではありません。
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フランチャイズ(FC)加盟の検討材料としてみる加盟メリット
自分でやるかFCに加盟するか。先ほどFC(フランチャイズ)への加盟をオススメしましたが、それにはいくつかの理由があります。
- フランチャイズ本部のロゴやチェーンの名前を使用できるため、自分でゼロからブランドを作る必要がない
- 経営の経験、事業運営の経験がない全くの初心者でも、何もない状態から自分でやるよりも成功できる確率が上がる
- 仕入れなど、調達先の紹介や安く仕入れることができるなどのメリットがある
- 融資を受ける際に、個人の信用力だけでは難しい融資も、本部の看板や実績、ノウハウがあるため融資、調達がしやすい
- フランチャイズ本部は成功事例だけでなく、失敗事例も持っているため何をすれば失敗するのかもデータを蓄積している
- 個人ではできない範囲の大規模の宣伝もロイヤリティや月の管理費のみでそこに便乗できる
他にも加盟のメリットはたくさんありますが、このあたりは検討材料としてあがってきます。では、これらをもう少し詳しく説明したいと思います。
1、フランチャイズ本部のロゴやチェーンの名前を使用できるため、自分でゼロからブランドを作る必要がない
FC(フランチャイズ)に加盟する最大のメリットと言ってもいいかもしれません。ブランドをゼロから作り上げることは並大抵のことではなく、単に名前をつけてロゴを作って終わりというものでもありません。そこにかかる費用と時間を算出してみると、FC(フランチャイズ)加盟するための各種費用よりもメリットがある場合もあります。
カフェを開業するとします。ブランドはお店の作りにも関係します。考え方としてブランド名を考えるのに1ヶ月~2ヶ月とします。同時進行でその間に内装や仕入れ業者との打合せ、厨房の位置やトイレ、テーブルの位置やコンセントはどこにすればいいのかなど考えることはたくさんあります。音楽も流したいからそれらの契約などもですね。内装関連は長ければ半年ほどかかることもあります。
これらを一人で全てやることを考えると、その間の収入がなければそれはコストをかけたのと同じことになります。また内装業者との打合せは、ある程度知識やノウハウがないと失敗するパターンが多いです。特に厨房やトイレ位置、トイレの仕様やドアの位置、仕様、そしてコンセントの位置などです。
まともな業者であれば、勝手に穴を開けてしまって、後でごめんなさいなんてことはありませんが、内装や電気系はひとつ間違えば、ある区画をすべてやり直しということはごく普通にあります。これらを踏まえるとゼロからブランドを作り上げることはとてつもない労力を要します。本部は内装業者とのネットワークや自社で持っているところもあります。その点も安心できると思います。
2、経営の経験、事業運営の経験がない全くの初心者でも、何もない状態から自分でやるよりも成功できる確率が上がる
自分で経営や事業の経験があったり、会社員としてそれに近い仕事で事業を運営した経験がある人の場合は、新しく自分で立ち上げる場合もある程度の事業イメージはつくと思います。試行錯誤しながらでも少しずつ前にすすめていくことができるでしょう。しかし経営の経験、事業の運営経験などがまったくない人の場合は、いきなり資金を投下して自分でやるよりもFC(フランチャイズ)に加盟してやるほうが成功できる確率は上がるのではないかと思います。
「まっさらの状態から基本を覚えたほうがいい」というのはどの業界でもよく聞く言葉です。自分の経験があるのは良いことですが、それがクセとなり時にはマイナスに働くこともあります。そういった意味では、全くの未経験なら、本部の成功ノウハウをまっさらな状態から習得し、失敗事例を事前に学び、する必要のない失敗を避けて事業をすすめていけば成功しやすいという考えです。
基本的には、何から準備していつオープンできるかなどFC(フランチャイズ)本部ではある程度は先の予定が読めますが、事業初心者なら何から準備して、どのように進めればいいのか、そしていったいいつオープンできるのかさっぱりわかりませんよね。そういった意味で経営、事業の未経験者がFCに参加することは大いにメリットがあるといえます。
3、仕入れなど、調達先の紹介や安く仕入れることができるなどのメリットがある
カフェで開業する場合で考えます。自分のルートがある人は問題ありませんが、ルートがない人は、コーヒー豆や食事の仕入れはいったいどこから仕入れればいいのかわかりません。この材料の仕入れはとても重要な部分になります。例えば、ルートがない人が頑張って仕入先を見つけたとします。
ですが少量で仕入れるため仕入れコストが高かったり、安くするために大量仕入れを検討しても期限内にそれを消費できる保証もないため、少量で仕入れるしかないという問題が発生します。
仕入れルートがある人の場合、もともとの知り合いということが多いので多少は安く仕入れられるかもしれません。ですが最大限に利益を出していくことを考えるなら「少しでも安い仕入れ」を実現することが理想です。
安いコストで仕入れることは重要なポイントではありますが、それ以外にも重要だと思うのは「安定して仕入れられるかどうか」ですね。頼んだものが期日にしっかりと入手できるという「安定した仕入れ先」の確保と「安い仕入れ」の2つが仕入先には求められると思います。
FC(フランチャイズ)本部では、仕入先をひとつだけに頼らず、こういった起こりうるリスクに備えて常にリスクヘッジをしている本部が多いです。また本部の名前で大量に仕入れてそれらを各店へ展開するため、安い仕入れが実現可能となります。仕入れは重要で、もしもカフェがコーヒー豆を仕入れることができなければ、たちまちビジネスは停止してしまいます。
4、融資を受ける際に、個人の信用力だけでは難しい融資も、本部の看板や実績、ノウハウがあるため融資、調達がしやすい
お店を出店する際にはある程度の資金が必要になりますが、全てを自己資金(親戚や知人からの借入れも含めて)でまかなえるという方はそう多くはないと思います。そのような場合に銀行やその他融資機関を利用することになると思いますが、個人で事業計画を練って銀行などに融資を頼んでも、なかなか簡単にはいきません。
これは個人の信用力はもちろん、同時にビジネスプランやモデルを見られているからです。個人の信用力が高いだけで銀行は数百万や数千万の融資はしてくれません。やはりビジネスそのものを見ます。将来性があるのか、そもそも利益を生み出せるビジネスなのかなどです。
自分でゼロから立ち上げたカフェブランドに、成功事例や実績もないまま、銀行に融資を頼んでもやはり難しい点はあります。しかしFC(フランチャイズ)の場合は提出できる実績があり、また本部によっては融資相談や銀行や金融機関向けの事業計画を一緒に作成し、同行してくれるところもあります。銀行などはその本部の実績と照らし合わせて融資判断をしますので、その本部の成功事例が多ければ多いほど融資が通りやすいというメリットがあります。
5、フランチャイズ本部は成功事例だけでなく、失敗事例も持っているため何をすれば失敗するのかもデータを蓄積している
事業を軌道にのせていく上で必要なことは、どうやればうまくいくのかという成功事例と、もうひとつは何をやれば失敗するのかという事例です。フランチャイズ本部は過去に自社で行なった取り組みや成功および失敗事例を多く蓄積しています。どうやればうまくいくかはもちろん必要なことですが、事業を継続するためには不必要な失敗は避けるべきだと思っています。
する必要のない失敗は時間もお金もムダにします。経験値として蓄積できるものは失敗してでも経験することは必要かもしれません。しかし、本部の例を事前に聞いていても失敗はおそらくあります。それならばひとつでも避けて通ったほう良いにこしたことはありませんよね。
FC(フランチャイズ)に加盟すると、何かわからないことや新たな展開を考える際に相談できる相手ができます。何かをやる前に本部の担当者に相談することができるので、事前に失敗する可能性のあるものを回避することができます。これは大きなメリットだと思います。
6、宣伝など個人ではできない範囲の規模の大きいものでもロイヤリティや月の管理費のみでそこに便乗できる
本部が宣伝活動を積極的に行なっている場合に限りますが、例えば月のロイヤリティが5万円だったとして、個人店が5万円でできる販促と本部がスケールメリットを活かして全国向けに100万円の宣伝をするのとでは、効果が大きく違ってきます。このあたりはスケールメリットが活かされるところではないかと思います。
まとめ
いかがでしょうか。メリットをいくつか書きましたが、これらをしっかりとやってくれる本部かどうかというところを判断材料にしてみてください。もちろんこれだけで良い本部かいまいちな本部かの判断はできません。そもそも本部の担当者が加盟者に対してあまり協力的でないなら、その加盟は見送ったほうがいいかもしれません。
そのあたりの判断をしていくためにまずはビジネスの全体概要をじっくりと考えましょう。検討段階ではもちろん、加盟に際しては聞きたいことは遠慮なく聞くようにしましょう。聞きづらいからという理由で遠慮してそのまま加盟してしまうと不安を残したまま事業を開始することになってしまいます。
最後にデメリットになるかは捉え方次第ですが、本部への加盟は、FC(フランチャイズ)というパッケージになっている場合がほとんどなので、ブランド使用のルールや運営ルールに縛られる可能性があるということだけは覚えておきましょう。ブランド構築の手間は減りますが、そのブランドを使用するルールがあるということですね。皆様の活動のご参考になれば幸いです。
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